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理論志向現場主義で未来の教育・学習環境を科学する

教育・学習における問題を発見し,問題解決のための新たな学習方法や情報システムの開発,AI・IoT 等の技術を活用した新たな教育・学習環境のデザイン・構築に関する研究テーマに取り組んでいます.

当研究室学生(D1)の論文が情報処理学会 論文誌に採択されました!

情報処理学会論文誌デジタルプラクティスに投稿していた当研究室所属学生、江添光城さん(D1)の論文が採択されました。

本研究は、日本の教育の根幹をなす学習指導要領を国際技術標準 CASE を用いて構造化し、その項目間関係性をLLM で推定するフレームワークを提案・実装しました。その結果、学習指導要領の複雑な構造を CASE 形式で正確に表現可能である一方、LLM による関係性の完全な自動推定には専門知が依然として重要であることを明らかにしました。さらに、この構造化された CSCASE を基盤とした本システムが、学習マップとマイクロクレデンシャルを通じて、学習者の時間的な達成度の変化や知識・技能の系統的な繋がりといった「成長過程」を効果的に可視化できることを、プロトタイプの実装を通じて示しました。

本研究が提案するフレームワークは学習者の成長過程をデータに基づいて可視化することにより、「指導と評価の一体化」という教育現場の課題の解決に貢献するものであります。それは教員の役割を評価者から伴走者へと変え、学習者一人ひとりが自らの成長を実感しながら主体的に学ぶ力を育みます。また、その応用として「教育機会の均等」や「自己効力感の醸成」といった課題解決への貢献も期待されます。

本研究が示した「国家基準の構造化」という方向性は、日本のマイクロクレデンシャル活用と教育 DX の推進において、本質的な示唆を与えるものと考えています。本研究が今後の議論を深化させ、未来の教育を創造するための一助となることを著者一同期待しております。

詳細は2026年4月15日発行の以下の論文をご確認ください。

Mitsushiro Ezoe, Masanori Takagi: Structuring the Japanese Course of Study with CASE: Development and Evaluation of a System for Visualizing Learning Progressions, Journal of Information Processing(in Press)

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