主体的な学びの促進と項目プールの構築を目指す次世代作問学習支援システム

作問学習(学習者自らが問題を作成することで学びを深める学習方法)を通して,学習者が主体的に思考力・判断力・表現力を向上できる学習環境の構築とコンピュータ適応型テストでの活用を想定した項目プール(難易度,識別度が既知で共通尺度に等化された問題のデータベース)の構築を目的とした次世代作問学習支援システムについて研究している.

 

上図に示したのが本研究で提案している作問学習/項目プール構築プロセス次世代作問学習支援システムである.

 

学習者は上図に示した自己認知/目標設定フェーズ,作問学習フェーズ,リフレクションフェーズの3つのフェーズを繰り返し,自身の思考力・判断力・表現力を意識しながら自発的フィードバックループ(学習者が自らの学習方略をモニターし,ある学習方略から他の方略に切り替える行為)を回して作問学習に取り組む.

 

教員は作問学習で学生が作成した問題(特に精選された問題)を利用し,項目プールを構築する.

 

本研究は自己調整学習の側面から作問学習プロセスをモデル化している点や作問学習を通して思考力・判断力・表現力を向上する点に特徴がある.また,作問学習で作成された問題を項目プールの構築に役立てる点に学術的な発展性があり,これまで項目プールの構築を担ってきたテスト開発関係者に新たな方向性を示す可能性を秘めていると考えている.

©2020 高木研究室 | 岩手県立大学 ソフトウェア情報学部